日本で有名なジュエリーブランド「4℃(ヨンドシー)」が、最近閉店が相次いでいるのでは?と話題になっています。
4℃といえば、ジュエリー店としてはリーズナブルな価格設定で、可愛らしいアイテムが多いイメージ。
プレゼントとして恋人からもらった思い出がある方も多く、閉店の噂を聞くとブランドが終了するのでは…?と気になりますよね。
そこでこの記事では
- 4℃の店舗が閉店しているのは本当か?
- 4℃で閉店した店舗はどこか?
- 4℃の閉店の理由は?
などについて、詳しくお伝えします!
4℃(ヨンドシー)が閉店してるって本当?
4℃が閉店しているという噂は実は本当です。ただ、4℃には姉妹ブランドがあり、閉店が目立つのは一部のブランド。
4℃は実は日本のジュエリーブランドで、1972年に『株式会社エフ・ディ・シィ・プロダクツ』が創業しています。
以下3つの姉妹ブランドがあり、それぞれ違った価格帯やデザイン、サービスなどが展開されているんです。
- Canal4℃(カナルヨンドシー)
- EAU DOUCE 4℃(オデュース ヨンドシー)
- 4℃ブライダル
その中で「4℃」は手頃な価格、女性らしい華奢なデザインで20代から30代の女性に支持されてきました。
ジュエリーを贈る側である男性からの認識も高く、「プレゼントと言えば4℃」という方も多いはず。
4℃(ヨンドシー)で閉店しているのはブライダル系!
噂の通り、4℃の店舗は実際に次々と閉店しています。
調べてみると、4℃やCanal4℃での閉店店舗情報もいくつかありましたが、特に4℃ブライダルの店舗が閉店しています。
なんと、42店舗あった4℃ブライダルの店舗数は約1年半で20店舗になり、半分以下になったと言われています。
とはいえ、4℃の店舗は、北は北海道から南は沖縄までまだまだたくさんありますよ!
ブランドが丸ごと一斉に閉店するわけではなさそうですので、4℃ファンの皆さんはご安心ください!
また4℃がグループ事業としておこなっているアパレルの「パレット」があり、こちらは業績が伸びていると言われていますよ。
4℃(ヨンドシー)の閉店店舗はどこ?
4℃のブランドの中でも、今回閉店が多くなってるのは、結婚指輪などを取り扱う4℃ブライダルの店舗。
4℃ブライダルの公式サイトのインフォメーションを見てみると、「移転のお知らせ」が並んでいました。
2023年12月現在、確認できた情報を以下の表にまとめます。
店舗名 | 閉店日 | 移転先 |
4℃ ブライダル 千葉店 | 2023年11月19日 | 4℃ そごう千葉店 |
4℃ ブライダル 札幌店 | 2023年11月23日 | 4℃ 大丸札幌店 |
4℃ ブライダル 京都店 | 2023年11月26日 | 4℃ 大丸京都店 |
4℃ ブライダル 名古屋店 | 2023年11月28日 | 4℃ 松坂屋名古屋店 |
4℃ ブライダル仙台店 | 2023年12月25日 | 4℃ 仙台パルコ2店 |
4℃ ブライダル姫路山陽百貨店 | 2023年12月25日 | 4℃ 姫路山陽百貨店 |
あくまで閉店とは言わずに、近くにある4℃の店舗に移転するという形で案内されています。
近くの店舗がブライダル向けの4℃商品を取り扱うようになるということかもしれません!
この形なら、閉店店舗で結婚指輪などを買った方も、近くの移転店舗でアフターサービスを受けられるので安心なのではないでしょうか。
しかし、約1ヶ月の間にも6店舗も事実上の閉店がされているため、次々と閉店している!という印象になりますね。
4℃(ヨンドシー)の閉店理由は?
4℃の閉店理由は、ズバリ業績不振だと言われています。
業績不振は2018年頃から始まり・・・なんと「5期連続」で利益が上がりませんでした。
でもなぜ業績不振になったのでしょうか?調べてみると色々な情報が上がってきました。
プチプラアイテムの流行
ジュエリー業界は常にライバルがひしめき合うところ。流行の影響などもとても多い業界です。
ライバル社の台頭はもちろんですが、同じような「低価格」で買えるジュエリーが増えたのも一つの原因かもしれませんね。
特に最近の「プチプラアイテム」の流行なども営業成績が伸び悩む理由だったかもしれませんね。
特別感の減少
4℃といえばかつて「もらいたいギフト」ランキングにも入るほどの人気でしたが、人気が加熱して「百貨店などには必ずあるジュエリー店」という印象になりました。
価格帯も購入しやすいので、「特別感」が薄れてしまったということも理由かもしれませんね。
4℃(ヨンドシー)大量閉店
— お腹にタブレット君 (@pokeberukunn) December 14, 2023
→戦略変更なんね。
これは偏見かもですが、
4℃って、何処に行ってもお店見かけるような気がして(横浜民)
どこにでもある=サポート力が強い
ですが、
どこにでもある=特別感が無い
な、感じがして。。。
アクセサリーってなんだか特別感欲しくないですか?私だけ? pic.twitter.com/hYmDRpG8u0
ターゲットが男性!?デザインのニーズが合わない
また4℃は、意外にもプレゼントを渡す側の男性をターゲットにして商品展開している傾向がありました。
そのため、「年齢にあってないデザイン」「もう少しセンスアップしてほしい」など、女性からの意見がSNS上で話題になることもしばしば…。
もしかしたらそういったことも「4℃離れ」に繋がってしまったのかもしれませんね。
「贈りたいもの」と「贈られたいもの」がマッチしなかったといえます
コロナ禍による店舗集客の減少
さらに、2020年からのコロナ禍もあり、店舗での集客がうまくいかなかったことも大きな原因ではないでしょうか。
特にブライダル系はコロナ禍には大きな影響があったものと思われます。
4℃としての売上高は、2021年の2月期に前年度比で12.3%も下がっていました。
このような背景があり、4℃は2023年2月期に店舗の厳選とブランドの再構築を行うという改善策に切り出しました。
そのため、「4℃が軒並み閉店している!」と噂になったのではないかと考えられます。
このような理由が考えられますが、4℃(ヨンドシー)はここでは終わらない様子。進化していく可能性も十分にありますね!
4℃(ヨンドシー)は全て閉店しない!
4℃は業績不振を受けてジュエリーブランドを改善し、集客に効果が出ています。
「女性が日常的に使いやすいファッションジュエリー」に重点を置くことで、2023年2月期には女性客からの売上を前期に比べて3割増しにすることに成功!
また、4℃がグループ事業としておこなっているアパレルの「パレット」が伸びており、会社全体の業績としては上向きとなっています。
パレットは手頃な価格設定のデイリーユースの洋服などを扱っており、これまでは関西をメインに事業展開してましたが、2023年の2月期には関東に進出予定です。
これから4℃のジュエリーに変わり、業績を伸ばしていくかもしれませんね。
「4℃(ヨンドシー)」が大量閉店した納得の理由。“女性に敬遠される”のは過去の話に https://t.co/cu6SaJlVr5
— 週刊SPA!・日刊SPA! (@weekly_SPA) December 14, 2023
4℃(ヨンドシー)の閉店のまとめ
この記事では4℃の閉店に関する2023年12月現在の情報をまとめました。
- 実際に4℃の店舗はここ1年半で閉店が相次いでいる
- 4℃には4つのブランドがあり、その中で閉店が多いのは4℃ブライダル
- 閉店理由は業績不振と言われている
- 業績改善の一環として店舗閉店が多くなった
- 今後、ジュエリーのデザインや価格を見直してターゲット層を絞っていくのではないか
4℃自体がなくなるわけではなさそうですが、馴染みのある4℃の店舗が減っていくのは寂しく感じますよね…。
しかし、4℃はブランドをブラッシュアップし、これからジュエリーのデザインやターゲット層を新しくしていくのではないかと期待ができます。
また、4℃が展開しているアパレルブランドの動向も気になります。
これからどうなっていくのか、目が離せませんね!