かつて千葉県船橋市にあった室内スキー場『ザウス』の跡地には、今何ができているのでしょうか?
ザウスといえば『手ぶらでスキー』というキャッチフレーズ!一世を風靡した全天候型のスキー場で記憶にある人も多いと思います。なぜ閉店したのか、閉店理由も気になりますね。
大型施設だったザウスの跡地は今どうなっているのか、IKEAができたとも言われていますが具体的に調査してみました。
ザウスの跡地の現在はIKEAとマンション
室内スキー場『ザウス』は、千葉県船橋市に1993年(平成5年)に開業し、2002年(平成14年)の9月30日に閉店しました。
当時は、世界最大&史上最大の屋内スキー場でしたが、現在その跡地には2006年から『IKEA Tokyo-Bay』と『ワンダーベイシティSAZAN』『グランドホライゾン・トーキョーベイ』という2つのマンションが建っています。
実は2006年にIKEAの日本1号店としてオープンしました
【ザウスの跡地】
・IKEA Tokyo-Bay
・ワンダーベイシティSAZAN(大型マンション)
・グランドホライゾン・トーキョーベイ
ザウス跡地は…
— トウキョウAA909 (@tokyoaa909) October 29, 2022
IKEAですからね… pic.twitter.com/I4HhvStTbf
ザウスの正式名称は『ららぽーとスキードームSSAWS』で、「”Spring Summer Autumn Winter in Snow”」の頭文字をとったもので夏も含め一年中スキーができることで有名に。
ゲレンデとしては約480m、高低差100mという大きさでリフトもあり、当時は世界最大。総工費は約400億円でした。
開発:三井不動産
運営:ららぽーと
施工:鹿島建設
総工費:約400億円
設備:全長490m、幅100m、高さ90m
大型施設だったため、その土地の利用が注目されていましたが、当時珍しかったスウェーデンの大型家具店『IKEA』が日本に初進出ということもあり一気に話題をさらっていきました。
ザウスの閉店理由はなぜ?
当時人気の室内スキー場『ザウス』がなぜ閉館したのか?理由を調査してみました。
世界最大の室内ゲレンデは多くの人で賑わっていました。
すると、『ザウス』はもともと10年間限定の施設として建設されたものと判明しました。
そこに、
・冬季の間の業績は厳しく色々な施策を行ったものの回収が厳しくなりつつあったこと、
・時代的にスキーブームが去りつつあったこと
などが重なり、「もし後継を希望する受託者があっても、黒字運営をしていくのが難しい」と判断され、当初の予定通り10年をもって閉鎖となったようです。
ザウスは初め、「入場料+2時間滑走料金で5,900円」という料金体でスタートしました。
入場者はピーク時には年間100万人程度だったそうですが、少しずつ減っていくことに。
試行錯誤の上、当時の室内プール『ワイルドブルーヨコハマ』などとの割引券の相互配布をしたり、WEBサイトで1日3,800円の割引券を配布したりしたことで、晩年の営業は通常料金で入場する客がほとんどなかった様子。
結果として「入場者の数が増えても利益が上がらない」という状態になり、経営を圧迫したと新聞で報じられたそうです。
こうして大型の室内スキー場『ザウス(ららぽーとスキードームSSAWS)』は2002年に幕を閉じますが、その解体費用は40億円と言われています。
ザウス(スキー場)跡地の現在はIKEA?今は何ができたか、閉店理由も紹介!
室内スキー場ザウスの跡地は何ができた?閉園理由などまとめ!
2002年に閉店となった室内スキー場「ザウス(ららぽーとスキードームSSAWS)」は、現在はスウェーデン大型家具「IKEA」を初めマンションが建設されていることがわかりました。
・室内スキー場ザウスの営業は1995年〜2002年まで。
・ザウスの閉店理由は、もともと10年の営業権利であったことと、経営悪化にともない閉館。
・跡地は現在、「IKEA Tokyo-Bay」のほか、「ワンダーベイシティSAZAN」「グランドホライゾン」という2つのマンションが建っている。
惜しまれながらも解体されたザウス跡地は今はIKEAなどで賑わっているようですね。