奈良県にかつてあった『奈良ドリームランド』は2006年に閉鎖してすでに16年以上が経っていますが、跡地の現在の姿はどうなっているのでしょうか?気になって調べる人が増えています。
一時は「廃墟になった遊園地」として紹介されたこともあり、その姿を見たいという人がいて話題にもなりました。現在の写真などがないか?調査しました。
また、奈良ドリームランドの閉鎖理由をはじめ、閉園してなぜ開発が進まず16年も手付かずなのか?ここには複雑な理由があります。
そして今後、奈良ドリームランドの跡地は何になるのか?なども合わせてお伝えしていきます!
奈良ドリームランドの跡地の現在は?(2023年)
奈良ドリームランドの跡地の現在はどうなっているのでしょうか?
閉園から16年経ち、かつては廃墟遊園地と話題になりましたが、現在の姿を見たい方も多いと思います。
奈良ドリームランドは約30ヘクタール(甲子園8個分と言われる)の広大な土地です。
2023年現在は、一部の土地が日本プロサッカーリーグ加盟の『奈良クラブ』の試合専用の予約制駐車場になっています。
【奈良ドリームランド跡地の現在】
2023年現在:一部の土地が日本プロサッカーリーグの『奈良クラブ』の試合専用の予約制駐車場
予約専用駐車場サービス「akippa(あきっぱ)」が仲介しています!
写真や地図と合わせて調査しました。
奈良ドリームランドの現在の写真
奈良ドリームランドの跡地はしばらくの間、廃墟遊園地同然になっており、不法侵入などが相次ぎました。
そのため、治安や安全面の理由などから2019年に時点で遊具などは撤去され、全ての土地が「更地」になっています。現在の様子を上空から見た写真はこちら。
現在は、一部の土地が日本プロサッカーリーグ『奈良クラブ』の試合用の予約制駐車場になっています。
ただ、基本的には更地なので、遊具や建物等は残っていません。
中からの写真は残念ながらありませんが、フェンス越しの写真を見ると建物などがないことがわかります。
奈良ドリームランドの地図
奈良ドリームランドの住所は、〒630-8108 奈良県奈良市法蓮佐保山2丁目1です。
奈良ドリームランド跡地住所:〒630-8108 奈良県奈良市法蓮佐保山2丁目1
奈良ドリームランドの地図は現在はこのようになっています。現在もGoogleマップ上は「奈良ドリームランド」の表記になります。
昔の園内マップを見たい方も多いですね。有名テーマパークのような造りになっているは有名ですが、懐かしいという声も多数ありました。
合州国に有る、母体の🎢遊園地は、その昔、
— 近畿東海放送 (@kikyogaoka1960) September 6, 2023
奈良(横浜)ドリームランドがモデル、参考にし開設しました😅 https://t.co/4B2cfmctE4 pic.twitter.com/c1vBOKQBnQ
奈良ドリームランドの閉園理由はなぜ?開発が進まない理由も
奈良ドリームランドの閉園理由は、時代の変化、娯楽の多様化などによる業績悪化によるものとされています。
かつてピークだった1970年代には年間160万人程度の来訪者があり、奈良県内はもちろん、関西でも有力な遊園地でした。
奈良県の中では一番と言われる遊園地でした
閉園理由は?事故などではない
ディズニーランドを模倣した遊園地としてオープンし、5つのエリアに当時斬新だった色々な乗り物が配置され、大人気だったと言われています。
ただ、時代の流れとともに子供の数を含め利用者は減少。
さらに2001年に関西にUSJなどができたこともあり、来訪者は激減して経営が悪化。
休日の開園だけにしたり、夏場にプールなどで集客をするものの業績は低迷し続け・・・
惜しまれながらも2006年8月に閉園となりました。
噂されたような事故などが原因ではありません。
再開発が進まない理由
そこから2023年までの間、なんと約16年もの歳月が流れていますが、なぜ再開発が進まないのでしょうか?
広大な土地なので色々な利用方法を望む声がありますが、そこには法律上の色々などさまざまな問題などがありました。
実は、奈良ドリームランド跡地は、
となっているため、現状ではこの土地に造れるのは「医療施設」「社会福祉施設」「学校」「スポーツ」などに限られます。合わせて、
のにも指定されているため、跡地の利用には厳しい規制が多数かかっています。
もちろん、再びテーマパークとしての再利用は可能。でも現在の市の条例では10メートル以下の建造物しか建てられないそう。
また、土地の権利を持っている人が複数人いて、再開発の話が進行しずらいという点も向かい風になります。
さらに、過去の運営会社が固定資産税を滞納したことで奈良市が公売に踏み切りましたが、初めての公売では買い手が全くつかず。
結局、滞納額は7億円超に及んだものの、最終的には大阪市北区のビル賃貸業「SKハウジング」に最低入札価格(7億3千万円!)で落札して現在に至ります。
跡地の利用が気になりますが、どうなっているのでしょうか。
奈良ドリームランドの跡地は何になる?
奈良ドリームランドの跡地は何になるのでしょうか?気になりますが、まだ跡地の全体の利用については発表されていません。
ただ、一部の土地については、
日本プロサッカーリーグ加盟の『奈良クラブ』の試合専用の予約制駐車場(提供:akippa)になっています。
【奈良ドリームランド跡地の利用】
2023年現在:一部の土地のみ、日本プロサッカーリーグの「奈良クラブ」試合専用駐車場になっているが、残りの土地については未定。
もともと奈良市は、観光客の渋滞緩和を目的として「パークアンドライド型」の大型駐車場にすることを検討していたようです。
ただ、ここにも前項でお伝えした法の壁が厚く、断念した様子。
SKハウジングに経営が移ったものの、今後どのように跡地を利用するのかなどについてはまだ定まっていないようです。
なお、地元紙がかつて市民に行った「奈良ドリームランドの跡地の活用法で望ましいもの」に関するアンケートでは
・アウトレット(22.3%)
・サッカー・ラグビー場(14.2%)
・火葬場、ゴミ焼却場(10.2%)
の順番だったそう。
実際には、老朽化が進んだ市東山霊苑火葬場を移転する計画もありましたが、地元住民の反対により頓挫したそうです。
アウトレットについては法により作られることはないと思われます。
今後の利用方法が気になりますね!分かり次第更新していきます。
奈良ドリームランド跡地の2023年現在まとめ
奈良県の「奈良ドリームランド」は、2023年現在、一部の土地がプロサッカーリーグの「奈良クラブ」の試合時の駐車場になっています。
その他の土地ついては、まだ跡地の利用方法は未定のようです。(未発表)
・閉園理由は来場者の激減による経営難によるもの。
・跡地の写真を見る限り「更地」になっている。
・2023年現在、一部の土地がプロサッカーリーグの「奈良クラブ」の試合時の予約専用駐車場に。
・現在の所有者は大阪の「SKハウジング」。
・残りの土地について、今後の利用方法は未定(未発表)。
今後の、奈良ドリームランドの跡地に何ができるか、楽しみですね!