東京・お台場のパレットタウンにあった「ヴィーナスフォート」、2022年3月27日に閉店しましたが、跡地には何ができるのでしょうか。
また、ヴィーナスフォートは「パレットタウン」と呼ばれるエリアにあって大観覧車などと一緒に営業終了となり、ヴィーナスフォートの跡地と合わせて、すでにその開発が動き出しています。
こちらでは、ヴィーナスフォートやパレットタウンのが何になるのか?今後の情報と、またヴィーナスフォートはなぜ閉店になったのか?理由についてご紹介していきます。
2024年春に新しい施設のオープンが決定!
ヴィーナスフォートの跡地に何ができる?
旧ヴィーナスフォート跡地に
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) October 5, 2023
世界初《没入型》エンターテイメント
イマーシブ・テーマパーク誕生❗
『イマーシブ・フォート東京』2024年春開業
まるで現実のような没入体験が楽しめる
アトラクション、ショップ、レストランhttps://t.co/5WhXEyyeo2#イマーシブ・フォート東京 #イマーシブフォート pic.twitter.com/EakYS1MMPa
ヴィーナスフォート跡地は「イマーシブ・フォート東京」
ヴィーナスフォートの跡地はビルが再利用され、2〜3階部分が屋内テーマパークの「イマーシブ・フォート東京」になることが決定。2024年春のオープンとなるそうです。
1時間を超えるシアター型のアトラクションなどがあり、「完全没入体験」ができるそうですよ!
イマーシブ・フォート東京はかつて経営難だったUSJを再建した森岡毅氏さんが代表を務める、マーケティング企業「刀」が手掛けるとあって注目されています。
パレットタウン跡地は「TOKYO A-ARENA」など
お台場のヴィーナスフォートは、メガウェブ、Zepp東京、大観覧車と合わせた「パレットタウン」と呼ばれる中にあり、これらはすべて閉店になっています。
「パレットタウン」地区にあった施設と営業終了日
- ヴィーナスフォート 2022年3月27日
- メガウェブ 2021年12月31日
- Zepp東京 2022年1月1日
- 大観覧車 2022年8月31日
- 森ビル デジタルアート ミュージアム エプソン チームラボ ボーダレス 2022年8月31日
ヴィーナスフォート含むパレットタウン全体の跡地はまとめて大規模な再開発がされる予定となっており、一部はトヨタ自動車などが大型アリーナ「TOKYO A―ARENA」(仮称)を造ることがわかっています。
【ヴィーナスフォート跡地】
2024年春開業:屋内型テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」
【パレットタウン跡地】
2025年秋開業:大型複合アリーナ『TOKYO A-ARENA(仮称)』など
アリーナ以外の建設内容の詳細は発表されていませんが、現在あるホテルやテレビ局、商業施設と合わせた大規模開発エリアの1つとなるそうです。
臨海副都心エリアの新たなにぎわいの場所になりそう!
東京青海のメガウェブ跡地に次世代アリーナを建設へ。「A」の文字にたくさんの想いを乗せて、スポーツ、モビリティ、サステナビリティの領域を中心に「TOKYO A-ARENA PROJECT」を始動します。
— トヨタ自動車株式会社 (@TOYOTA_PR) August 29, 2022
詳しくはこちら https://t.co/l5crW3OfVX#東京Aアリーナ #可能性にかけていこう @ALVARK_TOKYO pic.twitter.com/L1BIRPU7SW
合わせて、パレットタウンの近くでは、
・青海地区:2020年に東京国際クルーズターミナルが整備
・有明地区:はコナミグループなどが大規模な施設を計画
となっており、周辺と合わせて大きく変わっていく期待のエリアとなっていますよ。
なお、『TOKYO A-ARENA』は敷地面積27,000m2で、メインアリーナ、サブアリーナ、アルバルク棟の3つで構成されます。収容客数は10,000人。
『TOKYO A-ARENA』はトヨタのバスケットチーム「アルバルク東京」のホームアリーナになる予定です。
バリアフリーのシートは当然で、
- コートにより近い「VIPルーム」シート
- 選手の入退場が見れる「アルバルクラウンジ」
- 試合と共に海も見れる「スカイラウンジ」
など今までにない形でスポーツ観戦を楽しめる空間になっていますよ!
さらにトヨタならではの、「モビリティ」にも力を入れた空間になるそう。
スポーツ観戦に向けた移動を楽しめるように工夫された未来型の乗り物なども導入されるようです。
【TOKYO A-ARENA (仮) 施設概要】
所在地:東京都 江東区 青海
敷地面積: 約27,000㎡
延床面積:約37,000㎡
階数:地上6階 地下1階
収容客数:約10,000人
施工時期:2025年6月(予定)
開業時期:2025年秋(予定)
土地所有会社:トヨタ自動車株式会社
建物所有会社:トヨタ不動産株式会社
運営会社:トヨタアルバルク東京株式会社
設計・施工会社:鹿島建設株式会社
ヴィーナスフォートの閉店理由はなぜ
ヴィーナスフォートはなぜ閉館になったのでしょうか。
気になる理由を調べてみたところ、「定期借地権の期限が切れることによる閉業」になりますが、そこにはいくつかの時代の荒波に揉まれた歴史があることがわかりました。
- 元々10年間の借地権契約だった
↓ - リーマンショックにより営業が延長
↓ - 東京五輪の開催を踏まえて、更に営業延長
詳しく説明していきます。
元々10年間の借地権契約だった
ヴィーナスフォートは当初1999年にオープンしました。
その後は、森ビルとトヨタ自動車が再整備を行い、ホテルやオフィス、商業施設、エンターテイメント施設などの建設になることが、2008年(平成20年)に発表、2013年の開業が予定されていました。
リーマンショックにより新しい開発案が頓挫、営業が延長
ところが、2008年に世界を襲った金融危機「リーマン・ショック」で経済状況は悪化。
大型施設へのリニューアルは厳しい状況となり、この新しい開発案は頓挫となります。
そのため、解体も延期されてそのままヴィーナスフォートが残ることに。
結果として、ヴィーナスフォートの営業は当面継続されることになり、生き延びます。
東京五輪の開催などを考慮し、更に営業延長
さらに、新しい案では、東京都・森ビル・トヨタ自動車が2016年(平成28年)3月までに新設を開業させる予定でした。
ところが、東京五輪などに合わせた新施設の開業などは間に合わないことから、さらに開業が延期となります。
そして、ヴィーナスフォートの営業がそのまま継続されます。
最終的に、2024年まで延期された計画案は、ようやく新しい開発案「多目的アリーナ」の2025年開業ということでまとまります。
幾度となく閉店が延期となったヴィーナスフォートは、2022年3月27日に営業終了となりました。
ヴィーナスフォート跡地の現在の様子は?
ヴィーナスフォートの跡地は建物が取り壊され更地となり、新しい開発の準備が着々と進んでいるようです。
パレットタウン跡地、何やらコースらしきものが・・・
— 如月サトシ (@satoshikisaragi) August 12, 2023
ヴィーナスフォート跡地の建造物は残っていた。 pic.twitter.com/KIcwSF0wiz
#ヴィーナスフォート 跡地
— てい.エフ (@TamaFutako) August 12, 2023
ここに観覧車があったなんて想像つかない状態になっている。コロナ禍前に見慣れていた光景も今はゆりかもめ青海駅への連絡通路でしかない。 pic.twitter.com/BNxBzkoV4s
ヴィーナスフォートの跡地&閉店理由まとめ
東京・お台場のヴィーナスフォートの跡地が何になるのか、また閉店理由についてお伝えしました。
まとめると、
- ヴィーナスフォートの跡地には屋内型テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」が2024年春に開業。
- ヴィーナスフォートのあるパレットタウンは大型複合アリーナ『TOKYO A-ARENA』になる(2025年秋開業予定)
- ヴィーナスフォートの閉店理由は「定期借地権の契約期限切れ」によるもの
- 閉店はリーマンショックなどの経済状況の変化に合わせ延期を繰り返していた
となります。
新しい屋内型テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」の開業については別途まとめていきます!